Fumihito Ohashi Architecture Studio

-霞処の音連れ −音連庵|空ノ間−  木津川アート2018 KIZUGAWA, KYOTO, JAPAN2018.11
木津川アート2018出展作品

霞処の音連れ −音連庵|空ノ間−
かすがのおとづれ −おとづれあん|うつのま−


風が吹けば音がなるが、
そのような風などの自然現象を
古来の人たちは
神の来訪を告げるものと感じた。

その時、音を連れて、神が来訪するので
音連れ(おとづれ)と言った。
それが、「訪れ」の語源である。


春日神社の参道である田圃の畦道。
古来も今も、天からのめぐみを受け、
秋には多くの実りをつけ、この地は巡ってきた。

神と人が行き交い、天地のいのちの循環が育まれるただそこにある空気を感じに、この場を音連れる。そこには、何もないが全てがある。

音連庵 (おとづれあん)と 空ノ間 (うつのま)。 それは、ただただ、無から有を、有から無を受け取る場である。



photo | YUNA YAGI
木津川アート2018
http://www.kizugawa-art.com